抜かない、削らない、冠せない、一日で治る治療。
「噛みごこち」「歯ざわり」「歯ごたえ」を残す。
根管治療は、極言すれば歯科治療のすべてといえる。
前歯の簡単なもので1時間、奥歯の複雑なもので3時間もあれば、すべて1回の治療ですんでしまう。
これまでの記録は44年。これはそのままA歯科タニグチ会の歴史でもある。
歯の治療は、「抜かない」「削らない」「かぶせない」を基本にしなければいらない。
かぶせる場合でも「極力歯を残す」べきである。自然治癒を助けてこそ、センセイといわれる歯科医なのである。
下手な根管治療
根管孔の入り口まで薬剤を送り込まないと、その差の部分に白血球や細菌・腐敗産物がたまり、病巣ができて、骨が溶けてくる
A歯科の根管治療
ところが、きちんと根管治療を行い、根尖まで満たすと 2分の1以上病巣があっても、2年後には完全に病巣が消え、骨が再生(自然治癒)していく
根管治療の流れ
根管治療の基本はまず、感染根管・汚染した根管を清掃すること。根管とは、歯の中に神経や血管を送り込んでいる細いトンネルである。
この穴は、その歯によって、メインのトンネルの本数はだいたい決まっている。
治療にあたり、根管の入り口をさがすことからはじめる。
根管をさぐるには、リーマーというドリル状のミゾがついている小器具を使う。
この細いリーマーで、歯の根をさぐるわけだが、自己防衛のために身体が頑張り、根管の中にはカルシュウムや細菌・腐敗産物などが沈着している。
これを押し分け、かき分け、50ミクロン単位で拡げていくのだ。
リーマーを使って手先のカンと患者さんの反応や、微弱な電流を手がかりにして測る。
X線写真も重要な情報源である。
根の長さがわかれば、あとは根管を太くしていく作業が待っている。
根管の断面は、正円をしていない。
むしろ楕円とかヒョータン型とかで、しかも、直線ではなく曲がってのびているのである。
リーマーで根管を広げると、根管の先にたまった腐った細胞によるガスや膿みが出てくる。
リーマーに歯を構成している以外の何かが付着しなくなり、これ以上拡げると本来あるべき根管のカーブが保てないと判断したところで拡張作業をやめる。
そして、拡げた太さと長さに合わせたゴム状のポイントを根管に十分行きわたらせたペーストとともに、刺し込み、根管をふさぐ。
これが、「根管充填」である。
あとは自然に身をまかせておけばいい。
歯の根の先に病気があったり、欠けたところがあれば、それを埋めてくれる。
これが、自然治癒なのだ。患者さん自身の持っている、素晴らしい『自然治癒力』を引き出す事こそが医療の根本であり、患者さんと歯医者の人間らしい生き方であると考えている。

保険外専門だからここまでできる、根管治療の質
手術用顕微鏡
A歯科を訪れる患者は、多くの場合、歯はかなりシビアな状態である。
パーフォレーションといって、根管でない部分に穴があけられていたり、根管内部に治療器具が折れ込んでいたり。治療をするにもこれがラストチャンスということがほとんどで失敗は許されない。
そのため、A歯科では診断・治療をより確実にするために、手術用顕微鏡を用いるようにしている。百聞は一見に如かずというように、その部位を特定でき、見ながら治療ができるのであるから、診断・治療の精度は上がる。
これまでのような、当然勘や経験を頼りに手探りで治療する時代は終わったのだ。
それにしてもこの顕微鏡。1995年にアメリカの歯内療法(根管治療と同義)専門医のトレーニングに義務づけられていながら、日本で使っている歯医者はほとんどいない。
高いから?高級外車を乗り回し、海外旅行に行くカネはあるのにね。
ラバーダム
根の中、根の先の病気は、本来いるはずのない口の中の細菌が根管内に侵入、繁殖することによって発生する。その侵入を許す原因の一つに、根管治療時の根管への唾液の混入が挙げられる。

口腔内は唾液が絶えず流れていて、その中には細菌が存在している。歯科治療は、そのような細菌に囲まれた状況下で行われるのであるから、当然、唾液の混入を防ぐ対策が必要である。
アナタの通う歯医者で右に示す、ラバーダムと呼ばれるゴムの膜を見たことがあるだろうか。世界的に、根管治療の際、使用するのが常識である。
おそらく今まで見たことも聞いたこともないであろう。日本が歯科医療後進国と言われるのも無理はない。
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