根管治療について
抜かない、削らない、冠せない、治療への取組み
「噛みごこち」「歯ざわり」「歯ごたえ」を残す。
根管治療は、極言すれば歯科治療の全てと言えます。ただし、その難しさから治療の成功率はとても低いのが現状です。一本の歯の根管治療で何十回も、何ヵ月もかかって、やっとの思いで入れた被せ物が、「噛んだら痛い」「すぐに歯茎が腫れてきた」。それをかかりつけの歯医者に言ったら、また治療、挙げ句の果てに「この歯はダメだから抜こう!」なんて言われた事はないでしょうか?
A歯科ではそんな事は絶対ありません。大体の治療は1~2回、難しくても3回程で根の中の治療を終わらせます。一回の治療の時間を出来る限り長く取り、無駄に患者さんを何回も通わせるような事はしません。
抜かない、削らない、冠せない、しっかりとした治療これまでの記録は44年。これはそのままA歯科タニグチ会の歴史でもあります。歯の治療は、「抜かない」「削らない」「かぶせない」を基本にしなければいけません。かぶせる場合でも「極力歯を残す」べきなのです。自然治癒を助けてこそ、「先生」といわれる歯科医なのです。
下手な根管治療
根管孔の入り口まで薬剤を送り込まないと、その差の部分に白血球や細菌・腐敗産物がたまり、病巣ができて、骨が溶けてくる。
A歯科の根管治療
ところが、きちんと根管治療を行い、根尖まで満たすと 2分の1以上病巣があっても、2年後には完全に病巣が消え、骨が再生(自然治癒)していく。
保険外専門だからここまでできる、根管治療の質
手術用顕微鏡
A歯科を訪れる患者さんの多くは、かなりシビアな歯の状態になっています。パーフォレーションといって、根管でない部分に穴があけられていたり、根管内部に治療器具が折れ込んでいたりすることも...。治療をするにもこれがラストチャンスというケースが多く、もう失敗は許されません。
そのため、A歯科では診断・治療をより確実にするために、手術用顕微鏡を用いるようにしています。百聞は一見に如かずというように、その部位を特定でき、見ながら治療ができるので、診断・治療の精度は格段に上がります。
これまでのような、勘や経験を頼りに手探りで治療する時代は終わったのです。しかしながら、1995年にアメリカの歯内療法(根管治療と同義)専門医のトレーニングに顕微鏡を使用する事が義務づけられていながら、日本では使っている歯医者がほとんどいないのが現状です。確かに高額な設備ですが、高級外車を乗り回し、海外旅行に行くカネがあるぐらいなら、これぐらいの投資はしていただきたいものです。
ラバーダム
歯の根の中、根の先の病気は、根管内に本来いるはずのない口の中の細菌が侵入、繁殖することによって発生します。その侵入を許す原因の一つに、根管治療時の根管への唾液の混入が挙げられます。
口腔内は唾液が絶えず流れていて、その中には細菌が存在しています。歯科治療はそのような細菌に囲まれた状況下で行われる訳ですから、当然、唾液の混入を防ぐ対策が必要なのです。アナタの通う歯医者で、右上に示すラバーダムと呼ばれるゴムの膜を見たことがあるでしょうか。一般の方にはまだまだ聞きなれない言葉ですよね。日本が歯科医療後進国と言われるのも無理はありません。