この記事は「口腔ケアの時の補助具について」を取り上げた第一弾です。
クリーニングを受けて頂いた方にはお聞きしている事ですが、皆さんは歯磨きの際、歯ブラシの他に何か補助具(歯間清掃具)をお使いでしょうか?
少し前の情報ですが、厚生労働省「平成28年度歯科疾患実態調査」によると歯間清掃具を使用しているのは国民全体の3人に1人にとどまっているそうです。
実際、患者様の回答は、「デンタルフロスを時々」、「歯間ブラシを全体に…」、「歯ブラシのみです」「ちょっと難しくて止めちゃった」などの声を聴きます。実際に染め出しをしてみると…
「歯ブラシだけで十分!」「自分には関係ないな」と思われている方も多いと思いますが、実は、歯ブラシだけでは歯垢(プラーク)は61%しか除去できていないのです。
そもそもプラークとは、単なる食べカスではなく、食べカスを餌にして細菌が繁殖して塊になったものです。この中には歯周病菌や虫歯の原因となる菌も含まれていますので、清掃されず残っていると歯肉の炎症や、唾液中のカルシュウムなどによって石灰化し歯石となってしまい歯ブラシでは取り除けなくなります。
※プラーク沈着後、約48時間(2日)で石灰化が始まり、約2週間位で石灰化が完了し歯石になります。
そこで毎日の歯磨きの時に加える事をお勧めしたいのが「歯間清掃具」です。次回は、デンタルフロス・歯間ブラシについてお伝えしたいと思います。